ベリーオーチャドしもきた。写真は石蕨圃場開拓写真

ベリオーチャドしもきたの取り組みなどのご紹介

上の一連の写真はベリーオーチャドしもきた誕生の地、石蕨圃場の開墾初期、2003年7月の様子です。ここからベリー栽培がはじまりました。

プロジェクト・ベリー半島

Berry Project はじまってます。

はじめに

 プロジェクト・ベリー半島は以下の五段階により所与の目的(「ボイズンベリー、ブラックベリーを下北半島の特産物とすることをもって地域産業振興を図る。」)を実現するものとします。

第一段階:栽培果実の選定

・・・・終了。

2002年
レッドカラント(赤房スグリ)
2003年
ホワイトカラント(白房スグリ)
グーズベリー(スグリ)
ブラックベリー
2007年
ボイズンベリー

第二段階:選定果実の栽培(気候、病害虫、土壌等の影響調査)

・・・・一部終了、一部継続中。

2003年
レッドカラント:栽培開始
2004年
レッドカラント:挿木開始 (活着率約80%) 結果:良好
グーズベリー :栽培開始
ブラックベリー:栽培開始
2005年
レッドカラント:発芽試験 (発芽率約70%) 結果:良好
2006年
ブラックベリー:挿木、取木での増殖試験(計約30株)
2007年
ボイズンベリー:栽培開始。挿木、取木での増殖試験(計約200株)

活着率90%

ブラックベリー:挿木、取木の増殖試験(計約100株)

活着率90%

2008年
ボイズンベリー:挿木、取木の増殖試験(計約1,000株)

活着状況観察中

ブラックベリー:挿木、取木の増殖試験(計約300株)

活着状況観察中

第三段階:選定果実の普及、加工、市場性調査等及び自己評価

・・・・一部終了、一部継続中。

2005年
レッドカラント:フランス菓子店 ラ・メールでケーキ製造
2006年
レッドカラント:同上及びマドレーヌ製造販売
グーズベリー :ジャム及びマドレーヌ製造販売
ブラックベリー:ジャム及びマドレーヌ製造販売
評価:

一定の評価を得たと判断しているが、果実の生産量が少ないため、評価するには不十分な状況であるとも判断している。ただ、上記に加えて「レッドカラント」及び「グーズベリー」については北欧諸国や北米では経済作物としての位置付けがなされて市場にも流通している実態が確認できるが、わが国での市場性については極めて厳しいと判断する。なによりも採算性が厳しいと判断。(レッドカラントの場合、収穫量は1時間で約1kgであること。また約3週間で収穫を終えなければならないこと。需要の開拓が難しいこと等。時期未だ至らず、将来性に期待。)

2007年
レッドカラント:ケーキ、マドレーヌ、ジャム
グーズベリー :ジャム及びマドレーヌが下北ブランドに認証される。
ブラックベリー:ジャム、ケーキ、マドレーヌ、シェイク、果実酒の試作
ボイズンベリー:ジャム、シェイク、フルーツヴィネガー、果実酒の試作
評価:

ボイズンベリー及びブラックベリーが優れていると評価する。(味、単位時間当たりの収穫量による経済性、単価、ベリーフルーツとしての高い評価、需要面等)特にボイズンベリーは下北半島が観光シーズンに入る前後に収穫期を迎えること。台風などの自然災害やキイロスズメバチなどの活動最盛期前であることなどは大きなメリットと思われる。また、ブラックベリーは実が緑色の時点でブーケなど花卉商品としての需要も見込めること。またボイズンベリー、ブラックベリー共に単位時間当たりの手摘み収量は6キロ前後であり、上記のとおり経済性の観点からも優れている。

2008年
日本ボイセンベリー協会会員になる。

(東京での市場調査の一拠点に予定)

アックス工房(むつ市内:障害者小規模共同作業所)にボイズンベリー及びブラックベリーの苗木60株を無償提供(地域でのベリー栽培振興及び協力関係の構築)
ミルク工房ボン・サーブ(むつ市)にベリー苗木を無償提供して敷地内に移植する。
2009年
ボイズンベリー、ブラックベリー苗木を栽培希望農業者等に頒布。
2010年
同上
2011年
同上

第四段階:一定量を満たした収穫栽培の実現と市場での評価試験

・・・・今後の取組み。

2009年
ボイズンベリー:収穫見込み150kg   

増殖見込み3,000株(取木500株・挿木2,500株)

ブラックベリー:収穫見込み100 kg

増殖見込み1,000株(取木200株・挿木 800株)

2010年
ボイズンベリー:収穫見込み2,000kg(挿木、取木を提供、頒布した分を含む) 

増殖見込み 5,000株(取木2,000株・挿木3,000株)

ブラックベリー:収穫見込み 1,000 kg(挿木、取木を提供、頒布した分を含む)

増殖見込み 2,000株(取木1,000株・挿木 1,000株)

2011年以降の取組
未定(状況を分析して、2009年~2010年にかけて策定する)

第五段階:下北半島地域の特産物としての定着化

・・・・今後の取組み。

2009年
1・ベリーオーチャド下北(各事業者を横断的にコーディネイトした組織)の組織作り及び活動方針策定
2・むつ商工会議所関係者のベリー農場視察実施(6月の開花時期)
3・プラザホテルむつ「(仮称)ベリーフェスタ開催」(7月)
4・株式会社マエダとの「下北半島ベリー祭り」共催(8月)
2010年
前年度(2009年)の地域での動きに基づき各種活動を展開。
可能であれば、先進地(ニュージーランド・ネルソン地域の農場及び加工、販売の状況視察及び優良苗の入手他)視察。
2011年
前年度までの活動の総括年度
むつ下北地域でのボイズンベリー、ブラックベリーの栽培及び加工の状況を俯瞰して以後のベリー栽培振興にかかる指針を策定。
2011年1月~3月の間に東北新幹線新青森駅開業に焦点を合わせての特産品の開発、販売がなされることでプロジェクト・ベリー半島の使命にピリオドを打つ。

以上
文責:大平貞仲

新商品の開発へ取り組んでいます。

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ベリーを下北半島特産の農産物に

私たちは2003年7月に下北半島石蕨地区に最初のベリーを植えました。アカフサスグリ~レッドカラントです。その後グーズベリー、ブラックベリー、ボイズンベリー、ホワイトカラントと植えてきました。

現在最も注力しているのはボイズンベリーです。農薬不使用、化学肥料不使用の条件下での栽培です。

ベリーの栽培、苗木増殖、食品加工試験はこれらのベリーが下北半島の気候に適した特産フルーツとしての諸条件に適合するか否かの実験的側面を持っています。

ボイズンベリーは生食でも美味しく、抗酸化成分が豊富に含まれていることから健康フルーツとして、欧米では食されています。

ベリーを下北半島特産の農産物にしたいというのが私たちの目標です。.


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新たな圃場

2010年10月12日
むつ市斗南ヶ丘に新たな圃場を確保できました。
2012年にはこの圃場からの初収穫を見込んでいます。
写真の遠方の杉林まで約500m。 
2010年約450株を移植済み。
2011年約5,000株を移植。
2013年末までに全体で18,000株を移植するための苗木つくりに着手しています。


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